人生には浮き沈みがある。何をしようとしても調子が出ず、他人から飴や鞭を与えられても行動できない・・・

こんな時は自分で自分の内面を探るのが一番のような気がする。しかも今いる場所を変えて、気負わず心を空っぽにして ・・・

  そんなこんなで、ある日『プロフェッショナル』というテレビ番組 を何気なくボーッと眺めていた。大間のある一人のマグロ漁師を追った内容だった。年末まで自分自身にノルマを課して荒れ狂うことが多い冬の津軽海峡で,体を氷のように冷え切らせてまで漁をする。自然相手だから今日は獲れても、その後まったく中りがないことが多々ある。その年の最後と決めた日にまた挑戦するが、思った大物は獲れず漁を終える。そして、生活のため小物と思われるマグロを金銭に換えると思いきや、世話になった方々に感謝の意を込め振舞い、その年を終える・・・

　その時！これが日本人の昔から培われたセルフモチベーションではないかと思った。自己の利益の為だけに稼ぐのではない、神仏に感謝し自然に感謝し関わる人々に感謝して、生かされていることを確認し、次の年を真っ白な心で迎えること・・・

　私はそれからしばらくして、京都の岩倉にある師匠の墓参りに出かけ、先週は両親の墓参りに沖縄へ帰省してきたのだった・・・