クリスマス・ライブ

 今日はクリスマス・イブである。子供達も大きくなり其々の過ごし方ができてきたような、少し寂しい今年である。実は先日のエルグレコ展のあと、そのままシンフォニーホールまで足を延ばし、ジャズ・アルトサックス奏者の渡辺貞夫のライブに行ってきた。彼との出会いは、学生として京都に出て来た二十歳の頃、ろくな家具は揃えてない学生寮で二つの贅沢品を買った。今も使用しているアコースティクギターとSONYのラジカセである。そのラジカセのFM放送で毎週土曜日の深夜12時からの『渡辺貞夫 マイ・ディア・ライフ』という番組を聴いたのが最初である。彼は、この頃から スタンダードなジャズだけでなく、アフリカや南米のサウンドを取り入れ精力的に活動していた。今から35年ほと前のアルバム(例えばカリホルニア・シャワーやオレンジ・エキスプレス など)発表記念のツアーは2、3度くらい観賞したものである。そして50歳を過ぎた頃、またあの笑顔とサウンドを欲するようになり、ここ五年間に3回、大阪のシンフォニー・ホールで恒例になっているクリスマス・ライブ(1回は息子と、もう1回は妻と、そして今回は誰も付いてこなかった(笑))に行っている。今回は『MBALI AFRICA』というテーマ通りギタリスト以外は、アフリカ系のミュージシャンを従えてのひと時であった。彼は強くアフリカに惹かれ何度もその地を訪れている。そういえば、私も二十代半ばだったかカルチャーセンターにスワヒリ語を習いに通ったことがあった。結局、語学は物にならなかったが、講師のケニア出身の京大院生と親しくなり彼の下宿にも遊びに行ったことがあったが、その後どうしているだろうか・・・  話は戻すが、何でアフリカ系の人はこんなにもリズム感が良いのだろう。キーボードにしてもベース、ドラム、パーカッションにしても楽しみながら演奏しているのだが、技術は圧巻というしかない。そしてベース奏者のリチャード・ボナの唄う哀愁をおびた歌には、言葉の意味は解らないが涙が流れ落ちた。やっぱり、アフリカは人類根源の地なんだねぇ~ DNAに訴えてくる気がする・・・

 

 という訳で、来年80歳になる渡辺貞夫さん!いつまでもお元気で、私に生きる刺激を与えて下さいね・・・

 

 

 

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