彫心鏤骨

 ちょうしんるこつ・・・ひどく苦心して作品をつくること

 

 正月のある日、携帯の電話番号しか知らない友人(小学校の高学年、中学、高校と同じ学校に通った)へ、ショートメールで新年の挨拶をした。彼は東京、私は京都でそれぞれの人生を歩んでいたが、彼は10年ほど前に沖縄へUターンしている。もう40年近く会っていないが、お互い忘れた頃にどちらともなく連絡を入れ、近況を報告している仲である。

 

 

そんな彼の短い返信メールに十代の頃の私のイメージが書かれていた。「・・・ やかん ですね」と(笑)

この半世紀以上の人生の中で、誰にもこんな言われかたをしたことがなかったのだが、つまりは「熱しやすく冷めやすい」ことなのか(笑)

 

たしかに、この齢になるまでコツコツと辛抱強く何かを極めていない気がする。作家、職人、芸術家、音楽家、技術者、研究者、スポーツマン、そして商売人、サラリーマンetc・・・一流といわれる人は現状に満足することなく精進の日々である。

 

参ったな~ 彫心鏤骨という四字熟語は一年ほど前に目にして何となく気になり、手帳に書き込んでいたのだが、まさに私に足りない心構えである。友人はすでに十代で見透かしていたのか(笑)

 

1月も終わろうとしている、今年の目標にしよう・・・

 

 

 

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