地産地消

 今年の夏はよく雨が降った。いや降ったと言うより襲撃してきたという印象だ。恵の雨というが、今年は全国いたる所に浸水や土砂ぐずれを起こし、人命を奪うなどして恐ろしい雨という印象だ。二年前には私の住む町にも大きな被害があり、義母宅もその犠牲になり苦しい年月を強いられたのだ。これも地球温暖化の影響が無いとは言えないであろう。


おかげで8月は日照時間が少なく、これから農産物が高騰するであろう。写真は地元で採れた夏野菜なのだが、とあるガレージでの無人販売でときどき通り掛りに買ってくる。色かたちは多少悪いが、生産者から聞くところによると、農薬もほとんど使ってないという。太陽の恵みをいっぱい吸収しているから、食べると体が活き返るような気がする。


先日、友人?(オーナパティシェ)のブログを読むと『食』という字を分解すると、「人」を「良」くすると書くという。なるほど、これまで食という漢字をそのように捉えたことがなかったな。 ということは、『飲』と書いて「人」が「良」くなることが「欠」けるのか?! たしかに、酒、コーヒー、薬など飲み過ぎると体を壊すし、亡き父親で経験済みだが、老人が機械的に鼻などから栄養剤を流し込まれているのは本当に生きている姿ではない。


食は人の心身を育てるもの、肉もたしかに美味しいが、これからは野菜、果物をその土地でしっかり栽培してその土地で『旬』を戴くことが人間力育成にも大切だと思う。たしかに雨風や虫獣に被害を被り、効率の悪い産業かも知れないが、これがいちばん自然に生かされている自分を発見できる生き方かも知れない、農家の方々には「そんなに甘いもんじゃねぇぞ!!」とお叱りをうけるだろうが・・・  しかし、世界がこれに気付き動きだすと、地球温暖化も解消されそうな気もしてくるのだが・・・






What's New