いまを生きる 2

少し前のこと、何気なくラジオをつけると、ある女性が熊野古道やサンチャゴの巡礼道を歩いた話をしていた。けっこう歩くことの好きな私は(H19年4月に、自作の『心の時代に思うこと第5号』でシャーリー・マクレーンのカミーノを読んで取り上げた)すぐに聴き入り、名前と著書を控えた。

 

話の内容でとくに共感できたのは、歩くことは瞑想に通じて最初は過去や未来のことの考えが堂々巡りに現れる。しかし、身体が疲労しそんな事がどうでもよくなったとき、石ころが分厚い靴底を通して感じられる。女性は「歩くことは感じること」と表現していたが、私なりに解釈すると、心の時代に思うことでは「歩くということは、ひょっとすると地球のエネルギーを足裏からしっかり受け止め、さらに宇宙からのメッセージを五感で受け止めることではないだろうか」と書いている。

 

女性の名前は福元ひろこ、著書は『歩く旅の本』

 

いま、リチャード・カールソンの『楽天主義セラピー』という本を読んでいるが、やはり共通した捉え方が書かれている。大まかな内容は、誰にでも過去の後悔や未来への不安を感じているが、病的になっている人は思考が優先し、その感情にのめり込こむ。楽天的なひとはそういう自分を一歩下がって「あ~またやっている」と捉え軌道修正することができると・・・

 

 さて、25年ほど前だったか『いまを生きる』というロビン・ウイリアムス主演の映画を観て感動し、その後に店(廃業)を出すときに、そこから題名にもなったセリフを頂いて、店名に使わせてもらった。彼の主演映画にはいつでも心をほのぼのとさせてもらい、私もファンのひとりだったが、この夏に自ら命を絶った。大きなショックを受けたが、いま思えば彼にも歩く旅をしてもらいたかったな・・・合掌

 

                                             写真=京都 哲学の道

 

 

 

 

 

 

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