出会いよりも出逢い

 人には思いがけな出逢いで人生が大きく変わることがある。(思いがけないのではなく、常に潜在意識の中で求めているから、出逢いに気付くと思うのだが・・・)

 

 それはもちろん人と人との出逢いが最高ではあるが、その作品(書物、音楽、美術、工芸、演芸、作物やそれを使った料理や菓子etc)も出逢いであるし、動物、植物、海、川、山、空などの自然とふれあうのも出逢いと言えるだろう。

 

 さて、今回の出逢いは図書館で何気にこちらに「読め!」と呼び掛けてきた?(笑)、『人間の賞味期限』という木村政雄氏の十年以上まえの著書である。縁あって吉本興業に入社して、漫才界のレジェンドとして語り継がれている『やすし、きよし』に出逢い、マネージャーとして関わったり、漫才ブームの火つけ役や東京進出で吉本をメジャーにした。ブームが下火になると、関西で人気の落ちた新喜劇の構造改革に携わり、会社を救い常務にまで登りつめたが、56歳のときに自分と会社の関係の鮮度が落ちたと気付き退職を決め、自分の賞味期限を延ばす新たな人生を歩きだした人物である。

 

 読み終わり感じることは、定年という賞味期限は会社や世間が作り出したものにすぎない。人生という賞味期限は自分でいくらでも延ばしていけるということ。その為には過去に携ってきた仕事や人生経験をじっくり振り返り、その傾向性から以後の人生で、その道のスペシャリストを目指せるということを再確認できた。

 

  やはり、その道のプロという方々は凄い!うかうかしていると飽きられるという緊張感が新たなものを生み出す。その為にも『出会いよりも出逢い』を心掛けよう。目の前に困難なことが起こっているようにみえても、常に潜在意識に良いもの、豊かなもの、美しいものを蓄積して表現していくことが、素晴らしい『出逢い』に繋がる。

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コメント: 2
  • #1

    美沙子 (土曜日, 06 12月 2014 10:19)

    宇治川と紅葉がきれい。ブログは後々振り返ると自分史になっていくのね。私もぼちぼ自分史をと思っていますが、ブログという形で表現することもありだね。貴方の今回の最後の文章は今の私の力になっています。

  • #2

    ともさん (火曜日, 09 12月 2014 21:27)

     同じ親から生まれた きょうだい も『出逢い』ですね。

    頭の上がらない姉から、そんなメッセージをもらうなんて・・・

    ん~ 言葉が見付からないです。 感謝!

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