もりお君

大学受験生は明日からセンター試験だ。

 

今年は2015年である。私が高校を卒業した年が1975年であるから、何と40年もの歳月が流れたのだ・・・

 

ふと、9月に録画して観た映画のことを思い出し、再度その録画を映し出しながらこの文章を書いている。その映画のタイトルは『旅立ちの島唄~15の春』

 

沖縄本島から東へ350㎞ほど離れた所に大東島がある。その島のひとつ南大東島の話だが、高校のない大東島では中学を卒業して高校に進学する子は那覇などの本島の高校に通う。とは言え、とても大東島から通える距離ではないから、親元を離れ本島の身寄りに世話になるか独り住まいとなる。主人公の女の子も家族や友人知人との別れで思春期の心を揺れ動かす。

 

この映画を観て思い出していたのだが、高校3年生の時のクラスメイトに大東島出身のもりお君がいた。彼は高校の近くにアパートを借り、独り住まいをしていた。3年10組は他のクラスが羨むほどの仲の良いクラスで、よく皆が集まり学校内外で親交を深めていった。おのずともりお君のアパートは、何かにつけ皆の溜まり場となり、時には泊まりがけで色々な話の花を咲かせた。

 

映画では後半に主人公が家族や島の住民の前で『アバヨーイ』という島唄で唄三線を奏でる。エンディングではBEGINの『春にゴンドラ』が流れ、那覇に向け旅立つ主人公達を乗せた船が出港する・・・

 

もりお君にもそんな別れがあったのだろうな~  何も知らず親元で暖々と過ごす我々は、もりお君の気持ちも考えずお邪魔虫を重ねていたな~ 40年間逢ってないけど来年は還暦の年だ。同窓会やクラス会もあるだろうから「もりお~」に聞いてみよう・・・

 

 

 

 

What's New