再会

二十四節気に『清明』という節があるのを、どれだけの人が知っているだろうか?

 

年明けから数えると、小寒から始まり・・・啓蟄、春分と来て、その次が清明(春先の清らかで生き生きとした頃)で穀雨、立夏・・・と計二十四節続く

 

先週末に沖縄へ帰省してきた。その最大の目的は病気療養中の大親友を見舞うことだったのだが、ちょうど四月五日に清明の時期に入るということで、きょうだい達に相談して帰省中に『清明祭』をして貰うことにした。

 

清明祭とは中国との関係が盛んだった琉球王朝時代の1768年当時の王が、中国の清明祭を見習い、城のあった首里で行う事を定め、それが沖縄全域に広まったようである。

 

今23歳の娘が3歳の頃に家族で帰省して、清明祭に参加して以来だから、20年振りになる。当時は両親も健在で多くの親戚が集まり、墓掃除をして、お供えをして拝み、その場でピクニックのように飲食したものである。あれから20年の歳月が経ち両親やその他親戚があの世に旅立ち、この墓の中・・・今は行事も簡素になり、今回集まった親戚の参加も減り、飲食は兄の住む実家で行った。今後、子や孫の代に、この行事をどう伝えて行けばよいのだろう・・・

 

翌日の午後は大親友を見舞う約束をしていたのだが、それまでの空き時間に中学、高校と同級生だった友人(大親友とも繋がっていて、音楽を我々と一緒に奏でてくれたこともある、憧れのプロピアニスト)が昨夏から恩納村にある真栄田の海岸で貸し別荘を始めたと聞いていたので、清掃時間に2時間ほど見学させてもらった。(写真はそのテラスから曇り空ながらの美しい眺め。詳しくは上記バナーからお気に入りリンク集で)OPENまでの経緯もじっくり聴かせてもらい、生まれ育った沖縄の海を愛し続けた新たな挑戦に、頭が下がる思いをしてきた。

 

 

その後1時間ほど車を走らせ那覇に戻り、午後4時ごろ大親友の自宅を訪問した。1年半まえには居酒屋で一緒に飲めるほどであったが、今回は介護ベットのうえ・・・ ショートステイを利用し、その他の3日間は同級生でもある奥さんが付きっきりである。彼との繋がりは過去のブログでも紹介しているように、高校1年生のときに私に人前で音楽を楽しむ事を教えてくれたところから始まっている。

 

だから、いまギターを持てない彼に代わって、持参した楽譜で当時に盛んに二人で歌い演奏した曲を、およそ3時間も楽しんできた。帰り際「お前の歌で元気がでた!」と言ってくれた。後日、奥さんからのメールによると「今度いつ帰ってくるだろう?」と楽しみにしているらしい・・・

 

 

今回の帰省で先祖、きょうだい達、親戚、友人等との心温まる『再会』ができ、また新たな挑戦への勇気を頂いた気がしている・・・

 

 

 

 

 

 

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