物語

一昨日に東日本大震災から、まる5年経った。

 

あの時、私は大阪南部への出張帰りの電車の中、そのせいで揺れを感じなかったが、家族や職場の人々が揺れを感じるほど、遠く離れた関西まで地震を実感したとは、その凄まじさが・・・

 

その後、報道による悲惨な光景に気分が落ち込む日々が続いた。あるとき歌を作らなければと書いた詩があるのだが、結局は最近まで曲をつけられずにいた。それが五年越しにやっと曲を付けて、ひとり歌ってみてはいる。しかし、その悲惨な体験をされた方々の心理を思うと、「人前で歌うことが許されるのか?」と思ってしまう。

 

しかし、今朝、ふと思った。「物語は提供する側と受け取る側の感じ方が違って当たり前」と・・・

 

ひとり一人に与えられた人生は、それぞれ異なるのだ。歌にしても小説etcにしても、受け手は登場人物の人生や光景に共感したり拒否しながら、自分のフィルターを通して、自らの人生に重ねるものであって、それを「この作品はこのように感じとって」なんてのは傲慢なのだ。

 

あらゆる芸術にしてもあらゆる技術にしても、一級品は自己満足から切り離し社会に提供したときに、それが一人歩きを始め、人々の人生を豊かにする。津波や原発被害に遭われた方々の思いを胸に、例えひとりの人生でも豊かにできるお手伝いができればと思う六年目の春・・・

 

齢六十も間近、「今さら~」と言う心の声と、「やろう!」と言う心の声が交互に聴こえる・・・

 

 

 

コメントをお書きください

コメント: 3
  • #1

    律子 (火曜日, 15 3月 2016 12:33)

    還暦間近!嫌な言葉だけど、これからどれくらい元気に体を動かすことができるのだろうか?
    昨年から膝が痛くてやっと最近病院に行ったら、水が溜まってて水を抜き、ヒアルロン酸注射を週1回打っています。
    それでも運動はした方がいいと言われ、フットネスでズンバやエアロ、筋トレをし、たまに山にも登りここで衰えるわけにはいかん!と少々焦りみたいなものを感じながら頑張っています(^^;
    友さん!「今さら~」なんて思わず今だから「やろう!」ですよ(^^♪・・・ってガタのきた私だから言えます。

  • #2

    ともさん (水曜日, 16 3月 2016 20:02)

    同級生!みんな頑張ってますね~
    励ましに感謝です!

  • #3

    みさこ (土曜日, 26 3月 2016 16:17)

    律子さん頑張っていますね。律子さんのお母さんがスポーツ万能だったこと、よく覚えています。運動会にリレーに選ばれてとても早かったですよー。

What's New