必要なものは与えられる

 この所のブログは堅くて重たいとは思うのだが・・・

 

でも最近、痛ましい事件のあった沖縄のことを思うと、つい思考がその方向を向いてしまうのだ。

 

前回の『あれから44年か~』で書いた部分で訂正しなければならない箇所がある。「・・・生まれた時からアメリカ統治下でドルを使いながら育った殆どの部活仲間は・・・」と書いたのだが、我々が生まれた1956年~1957年は沖縄では、まだドルではなくB円(1945年~1958年9月までアメリカ軍発行の軍票)を通貨として使用していたのだ。(ドルはその後、復帰までの通貨である。余談だが絶対的権力者の高等弁務官制は、ドルが通貨になる前の年の1957年7月から6代に及ぶアメリカ陸軍中将が着任して、日本復帰の1972年5月14日まで権限を奮っていた。)

 

5月も後半、図書館で何気なく本棚をみていると、まだ表紙の新しい新書に目が止まった。タイトルは《沖縄現代史》櫻澤誠 著 中公新書 2015年10月初版でサブタイトルに〈米国統治、本土復帰から「オール沖縄」まで〉と書かれている。著者は立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員(専門は日本近代史・沖縄現代史)で、1978年生まれで、まだお若い。

 

私は9歳から20歳までのほぼ10年間の中途半端な時期しか沖縄で過ごしてないのに、知ったかぶりをして前回のブログを書いてしまったことは恥ずかしいことだ。そして、事実を知る為には『人は必要な時に必要な出来事に遭遇する』ということを、この本との出逢で実感している・・・ 

 

あんな小さな島々なのに、沖縄の現代史は驚くほど内容が濃く、まだ半分しか(やっと日本復帰した頃)読み進められていない。それにしても、多くの志のある方々が日米の間で闘ってきたのだな~ 心して読みながら事実を知っていかねば・・・

 

とは言え、次は沖縄の空と海のように明るく楽しいことを書きたいな~~~

 

 

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コメント: 2
  • #1

    みさこ (木曜日, 02 6月 2016 19:53)

    半年ほど前、私も書店でこの本が目止まり、買ってはみたものの、硬くて難しいので途中で投げ出しています。著者のように沖縄を真剣に研究し、理解しようとしている人がいることは心強いことです。

  • #2

    ともさん (土曜日, 11 6月 2016 18:52)

    本には歴代の知事が登場していますが、沖縄の知事は日本で最も心労が大きいと
    聞いたことがあります。どの国も政治家ほど打たれ強い人間はいないと思いますが、
    私利私欲のために、のらりくらり逃惑う何処かの知事とは大違いですね・・・

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