憧れ

 今年も、だいぶ押し迫ってきたな・・・

 

この頃、何故か『職人』という言葉に憧れる。

 

それは、還暦を迎えた今年、普通に会社勤めをしていれば、定年(65歳に伸びてきてもいるが)という年齢である。義務教育を終え色々な進路のパターンがあるにせよ、多くの人が35~45年を勤め上げたことになる。

 

ひと昔まえなら、年功序列で勤め上げたあとに、送別会があり、花束をもらい、家族に「長年御苦労さまでした」と温かく送られ迎え入れられるのが普通のサラリーマンの人生だったのであろう。私も若くからサラリーマン人生を歩んでいたら、辛うじてそのホームドラマみたいなシーンを味わえたかも知れないな・・・

 

ところが、私の人生の選択は育ちが甘いのか、常に今が楽しいこと、何となく引き付けられること、義理人情などの方向に舵を切ってきたような気がする。

 

もうすぐ赤穂浪士の討ち入りの日だが、コーヒー専門店で修行中に出逢った妻に「まるで忠臣蔵みたい」と言われたのが、未だに耳の奥にこびり付いている(笑)

 

そんな私が、この60年の人生の中で慕ってきた師匠、両親、親友を年を追うごとに失ってきて感じることは、その『楽しいこと、引き付けられること、義理人情』で歩んできて得たもの(漠然としているな)を、残りの健康寿命を頂いている間に、次世代への橋渡しをしていかなければいけないな~ と思うのである。

 

とは言え、この道一筋の『職人』なら、これという目に見える橋渡しの形があるのだろうが・・・

 

こんな、私にあるものは何だろう・・・ 

 

いや、もう思慮してる時間はないよ!「そのままの自分を表現しながら終身現役を全うしよう」と思う年の瀬である・・・

 

 

 

 

 

 

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コメント: 2
  • #1

    みさこ (水曜日, 14 12月 2016 14:06)

    十分に「職人の手」になっていますよ。「終身現役、生涯現役」いいですね。

  • #2

    ともさん (月曜日, 19 12月 2016 17:42)

    そうですか~
    少しは人生の味が沁み込んできたかな・・・

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