命の話

このところ、上野動物園のパンダの子育ての報道で賑わっている・・・

 

昭和三十年代の宮崎の田舎町、ほとんどの家がそうであったように小さな自宅の離れに五右衛門風呂があった。

ある日の夕方、風呂釜を沸かす薪をくべたあとの父の姿があったのだが、その手はしめた後の鶏と、羽を赤々と燃える焚口にむしりながら放り込んでいたのであった。(当時の田舎では、どこの家庭でも栄養をつけるための当たり前の光景だったのであろう・・・)

 

私は5、6歳ぐらいだったであろうか、その日の光景以来、小学生の間?は鶏肉が口にできなくなってしまった。

 

先日、自宅マンションのベランダに、鳩がつがいで頻繁に飛来するようになっていた。以前、すずめの糞尿被害の経験から「こんなところに巣作りされたら困る」と家族で追い払っていたのである。ある日、妻が管理人さんに「隣の棟の誰も乗っていない自転車の前カゴに鳩の雛が孵っていたのだが、誰かが処分してしまって、突然いなくなった雛をその鳩のつがいが捜しているようだ・・・」と聞いてきて、家族で切ない思いになってしまった。

 

スーパー等にきれいに陳列されている様々な肉は美味しい、それが親きょうだいから切り離されてトサツされて商品になっていると、現代人はどれだけ意識しているのかな・・・ 

 

今日は父の日だな、宮崎や沖縄で命を救う獣医をしていた父は、六十歳半ばから八十歳まで食肉検査所で嘱託獣医をしていたが、その頃から肉をほとんど口にしなくなったように思う・・・

 

 

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コメント: 2
  • #1

    むっちゃん (火曜日, 20 6月 2017 12:33)

    胸にしみました。。。

  • #2

    ともさん (日曜日, 25 6月 2017 07:57)

    五右衛門風呂・・・ 60年ちかく前のことです(笑)

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