終戦の日に思うこと

大海原を背に屈託なく笑い(ここではぼやけてしまっているが)、カメラに収まる幼子。

 

57~58年ほど前の冬に、アメリカ統治下の沖縄に母親に連れられ帰省した時に、何処かの海岸近くで写されたと思われる私の白黒写真だ。

 

写真には、いま沖縄本島に乱立するホテルや商業施設は見当たらないし、カラーではなく残念だが、当時の海は今とは比べ物にならないくらい美しかったであろう・・・

 

そして、この僅か15年ほど前には、美しい海がアメリカの軍艦で埋め尽くされ、やがて悲惨な地上戦が行われたのだ・・・

 

先日、沖縄県知事の翁長氏が急逝した。知事の中で、全国一の激務と言われている沖縄県知事は、日米政府に対し辺野古への基地を作ることを撤回させることに、心血を注いでの死と言えるだろう・・・

 

宮崎県で生まれた私が両親の里である沖縄で暮したのは、九歳から二十歳までの僅かな期間だ。その後、京都に住んで40年以上の歳月が流れた。そんな私に沖縄を語れる体験は乏しい。そして、遠く離れて暮らしていると、沖縄を忘れている時間のほうが多い・・・

 

私でさえそんな状況なのに、多くの他府県の方々が沖縄の基地の過重負担に対して目を向けられないのは、しかたないのかも知れない・・・  

 

でも、想像することはできる。ジョン・レノンが歌った『イマジン』のように・・・

 

軍事基地を作るとどうなる??? 戦争、死、自然破壊、心身の病、貧困、悲しみ・・・・・・・

 

果たして、良いことがひとつでもあるのだろうか?  

 

とは言え想像は人類誕生以来、素晴らしいものを数多く生み出してもきた。 

 

だから、人類は平和も幸福も生み出せるはず!

 

そう!目をつぶらず、無関心を装わず、想像してみよう!!!

 

 

※この写真は今年3月に他界した上の姉が昨年に身辺整理したときに次姉に託し、それを次姉から私が貰ったものだ。所有している古いアルバムで、関連した写真と比較してみると、母と二人で母方の祖母の生年祝いで、生まれてから二度目の沖縄に帰った時に撮影されたものと思われる。

 

 

 

 

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