MY WAY

 この所、YouTubeで今年の夏前に亡くなった尾崎紀世彦の歌声をよく聴く。私の好きな曲をこんなに数多く歌っていたのかと改めて驚かされ、一度コンサートに行っておけばよかったなと少し後悔が残る。なかでも、彼の歌うマイ・ウェイは心に沁みる。「やがて私もこの世を去るだろう・・・」と歌いはじめる歌詞は一般的に知られている布施明の「今、船出が近づくこの時に・・・」とは違い、切なさがこみ上げ英語の歌詞に近いような気がする。なんとこの曲を高校時代に学園祭だったか友人とふたりで皆のまえで歌ったのである・・・  フランク・シナトラがこの曲を歌いだしたのが、五十代半ばということで、そろそろ又この歌詞で歌い始めても良いかなと思っているのだが、「あなたも見て来たきた 私のしてきたことを 嵐も恐れず ひたすら歩いた・・・」なんて人生をほんまに過ごしてきたかなと思うと、恥ずかしくて躊躇する。でも高校生のころ好きだった最後のサビの部分「人は皆いずれこの世を去るだろ~ 誰でも自由な心で暮らそう 私は私の道をゆく~」の歌詞を励みにあと十年後に、この曲が似合う人生を送りたいものである。 

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