妄想と空想

 幼い頃(小学校に上がるまで)の私は、宮崎県の田舎町で積極的に外遊びを楽しむと言うタイプではなかったと思う。男友達との外遊びはいつもそのお尻を追いかけていたし、木登りでも友だちが上へ上へ登っていくのに、私は最初の太い枝分かれの部分より上には足がすくんで登れなかった。それよりも女の子との家遊びのほうが安心できていたような記憶があるくらいである。

 

それというのも姉2人とは12歳と9歳、兄とは7歳はなれていて、可愛がってくれてはいたものの、一緒に遊ぶには年齢が離れすぎていたのである。そんな私はよく独り遊びにふけった。音楽の好きな家族なので色々なジャンルの音楽が流れていてその情景を描けたし、雲の形、天井の模様、カーテンやテーブルクロスの模様や絵柄で何となく物語を作るという空想や妄想にふけってたと思う。

 

つまり、何が言いたいかというと作家の林真理子氏が『ようこそ先輩』という番組で後輩の小学生に妄想するとどんな人にもなれるし、どんな場所にもいけると語っていた。テレビばかり観てる訳ではないが、最近はじまった連続ドラマの子供時代の主役が「目を閉じると、どんな所にでも行けるし何でもなれる」というふうなことを言っていたと思う。

 

『思い描くということ』これは人間が誕生して現在に至るまで自由に取り組める能力である。それが発明、発見に繋がり現代に至るまで社会を便利にしてきた。個々が幸、不幸を描くのも自由だしそれが現象として現れる・・・

 

 少し考えが堅くなってきた~ 何はともあれ、幾つになっても楽しく幸せを提供できる人生を歩みたいものだ・・・

 

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