修学旅行

 早朝、高2の息子が修学旅行(研修旅行)に旅立った。週末までの日程で、シンガポールとマレーシアを同じ学年の皆と訪れる。

現地では地元の高校生や住民との交流、日本企業が進出した現地工場の視察、グループでの観光などをしてくる。息子の通ってる高校は、昨年までは東京での研修旅行であったが、グローバル化している世界経済の中、早いうちから(思春期)アジアの熱気盛んな経済発展の現状を、目の当たりにしてもらう試みのようである。(因みに6年前、娘の高校はタイだった)

 

 修学旅行といえば思い出す。私が高2の時の修学旅行は、沖縄が日本復帰して翌年であった。そのせいか、旅行はたしか京都から東京への旅であったと記憶しているが、私は参加していない。当時、兄を東京の大学へ行かしていた父には、私を修学旅行に行かす経済的な余裕がなかったのだった。その時の甘酸っぱい記憶があるのだが、当時は修学旅行に行けない子も結構いたと思うが、皆が旅行に出かける朝に、両親は私を映画に連れ出したのだ。何を観たのか今となっては記憶にないが、それが親としてのせめてもの慰めだったのだろう。(家を出た途端に旅行に行く同級生とばったり出会うというハプニングもあった(笑))

 

 今、当時の私と同じ年齢になった息子を送り出し、あの時の親の気持ちが良く解る気がする。もう二人とも逝ってしまたが、両親揃って子を気遣う心情が、今となっては有り難く感謝としか言いようがない・・・

 

 それにしても宮崎で生まれ、パスポートを使って沖縄に渡り、アメリカ統治下でドルを使いながら小中学校を過ごし、高校で日本復帰を経験し、進学で京都に出てきて今日まで過ごしている私は、けっこうグローバルな人生を送っているのかな(笑)

 

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