仕事愛

ブーーー! という開催の合図と共に着席したのは、絵本作家の講演会。司会が講演者のプロフィールを紹介している間に会場を見渡すと、9割は埋まった席に、こどもが4割はいただろうか「エぇ~ こんなんで講演になるのかな~?」・・・

 

講演者が舞台に現れると、そのことがまったく無用の心配であることがわかった。すぐに、こどもの心を掴む語り口で、大人はこどもの頃を思い出しながら、ついでに笑いを思い出させてもらっているような状態だった。

 

宮西達也という人物も作品もまったく知らず、講演会に参加したのは何故だろう・・・?

 

もう25年以上もまえのこと。珈琲専門店で修業中に、ある勉強会でリンクでも紹介している『えほん館』の店主とスタッフにであった。その後、店の経営を始めたと同時にユニークなディスプレイにもなるので、おすすめの絵本を定期購読したのだ。明くる年には長女が誕生し、成長と共にその絵本が活躍した。また、保育園を通しての絵本やキンダーブックやおひさまという絵本雑誌も娘の心を捉えたと思うのである。

 

店に時間をとられ、子育ての大半は妻まかせだったが、おひさまの中のファンファンファーマシーという作品だったかな? 娘は3歳くらいだったか?読み聞かせをしている時、登場人物の父親がその娘に「のびのびせ~ のびのびせ~」と言う場面があった。私は節をつけて「のびのびせ~♪ のびのびせ~♪」と歌いながら読んでやると、とても喜び何度もリクエストをしてきたものである。その後、中学生になった娘にその光景を尋ねると、良く覚えていて驚いたものだ。(思うようにいかない自営の日々の中で、ほんとは自分自身が癒されていた気がする・・・)


 

さて、その娘もことし社会人になった。父親に対してはうっとうしいことが多いようである・・・(笑)

 

宮西氏の講演の後半のお話の中で。愚痴ってつまらなそうに生きるのではなく、人生や仕事を楽しんで下さい。そして子供が「あんな仕事をしよう!」「あんな大人になろう!」という夢を抱ける大人になって下さいと語っていた。12月に58歳になる氏は偶然にも私と同年齢である。作品創りやテレビの仕事、そして今後も全国や世界を飛び回って、絵本の読み聞かせの推進を広めていくとのこと・・・

 

 

 

 

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