この年齢になると、大切な人たちとの別れは、それなりに覚悟はしているつもりだが...
このブログがひと月ほど止まってしまった。というも、前回の更新後に福岡の友人の奥さんから手紙が届き、心が沈んでしまったから、かも知れない...
昨年末、その友人に数年ぶりに年賀状を出したのだ。彼は筆不精を過去に一度だけ貰った便りで詫びていたので、今回も返信がなくても気にもしていなかった。年賀状を出したのは、私もそれなりの年齢になったので、コロナが終息したら彼の住む町を三十数年ぶりに訪ね、思う存分に語り明かしたかったからだ。(その後に生まれ故郷の宮崎を訪ね、鹿児島から船で沖縄に渡りたいと構想を練っていた)
その奥さんの手紙には、友人は二年前に浄土へ還ったという内容がしたためられていた。そう、彼は寺の住職をしていたのである...
京都で修行を終え寺に戻った息子さんと、これから二人で寺を守って行こうと思った矢先の大病で逝ってしまったのだ。たしか、私より三歳年下だったから、ちょうど還暦だったと思う...
手紙から一週間後、今は廃業になっているが、四十数年前に彼と出会った店のある場所を訪ねた。数年前にここを訪れた際に、看板が掛かったままであったことを思い出し、気分が沈んだまま訪ねたのだが、今もそのままの姿であった...
人生というものは不思議と繋がっていると思えることに、私が今の職場になっている保育園で、こども達から学ぶ姿勢を持てているのは、彼から薦められて読ませてもらったもらった灰谷健次郎の「兎の眼」のお陰なのである...
(写真をクリックすると、以前に載せたブログ「マンガもバカにできない」で彼との出会いの詳細が読める)
この数年のうちに、彼が教えてくれた 灰谷健次郎 も ジョージ秋山 も キースジャレット も逝ってしまった。
そして、この友人までもが...
おぉ~い いつお君! 僕はまだ暫く生かされているみたいだ...
青空に浮かぶ「浮浪雲」のように、悠々と見守っておくれよ...な!
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みさこ (金曜日, 25 3月 2022 18:14)
この世の使命が終わった人は天国へ行くと宗教者はいいます。私も友さんもまだ生かされているのは、まだ使命があるんだね。